宮原知子のSP「さゆり」 ~日本美をフィギュアスケートで舞う

サトコさん、自己ベスト更新おめでとう!フリーも自己ベスト目指して頑張って! 団体戦予選の女子シングルSPを直前に控え、宮原知子のSP「さゆり」について大急ぎで調べた。モチーフは、昭和初期の京都、祇園を舞台にひとりの芸妓の生涯を描いた小説『さゆり』(原題:Memoirs Of A Geisha)。

羽生結弦くん、がんばって! 金メダルは君のもの!

4年間待ちに待った、冬季オリンピック、フィギュアスケート男子シングル個人戦が今日開催される。SPは午前中から開始という気の毒なスケジュールだが、全員の演技を堪能したい。 応援するのは、羽生結弦。彼が15歳のときから一途に応援し、成長を見守ってきたのだから。4回転ルッツ回避も、団体戦不出場も正しい判断。今日のこの日に最高の演技を見せて欲しい。 今日のSP「バラード第1番ト短調」(作曲:フレデリック・ショパン)も正しい選曲。振付は、ソチのSPと同様、ジェフリー・バトル。4回転ループをはじめ、すべてのジャンプの成功を祈っているが、瞬間瞬間の至高の輝きを見逃さないようにしたいと思う。SPでは具体的なキャラクターを演じるのではなく、抽象的な曲で格調高く滑るのが望ましいというのが私の考えだが、このプログラムは羽生の美の本質、スワンでもある。指先まで魂のこもった所作の全てを堪能したい。特に、スワンスピンと命名したいシットスピン。ここでの手の動きはまさに白鳥の翼。ジョニー・ウィアーの系譜にあるスワンが息づいている(と私は解釈する)。

アダム・リッポン、独創的なフラミンゴで新しい美の境地を開く

アダム・リッポンのフラミンゴがオリンピックのリンクで飛翔した。ノーミスに近い演技で、フィギュアスケート団体戦、男子シングルFSで3位、そして、アメリカチーム全体の健闘もあり、団体戦銅メダリストとなった。 彼がFSプログラムに選んだ音楽「フラミンゴの飛来」は、動物自然環境ドキュメンタリー映画『The Crimson Wing: Mystery of the Flamingos』のサウンドトラック曲であるが、彼のフラミンゴはワイルドながらナチュラルとは言えない。ファンタジックでシュールな、架空の鳥のようである。 前の記事でも触れた通り、筆者の研究テーマの一つは、ジェンダーを超越した美の表現、クロスジェンダーパフォーマンスである。この研究テーマで論じた修士論文と小論文において、フィギュアスケートにおけるクロスジェンダーパフォーマンスの象徴として取り上げたのは、ウルマノフ、プルシェンコ、そしてジョニー・ウィアーらの歴史的プログラムのモチーフとなったスワン(白鳥)であった。