真央に捧ぐオマージュ ―平昌オリンピックにおける浅田真央の存在感

浅田真央は公式には平昌オリンピックに全く関与していない。引退したかつてのメダリストがオリンピックで解説者やレポーターとして活躍するのはよくあることだが、オリンピック関連のテレビ番組に現在の浅田真央がテレビに登場することはない。その理由について詮索することは控えるが、彼女の不在はあまり問題でない。いまやどんな競技会でも彼女の存在感をたっぷりと感じ取ることができるのだから。 平昌オリンピックのリンクで繰り広げられるフィギュアスケート競技を観戦しながら、浅田真央の美意識やアスリート魂が多くの選手たちに受け継がれていると感じた。偶然の一致かも知れないが、浅田真央へのオマージュと解釈できる要素を含んだ演技が多々見られるのである。

宮原知子のSP「さゆり」 ~日本美をフィギュアスケートで舞う

サトコさん、自己ベスト更新おめでとう!フリーも自己ベスト目指して頑張って! 団体戦予選の女子シングルSPを直前に控え、宮原知子のSP「さゆり」について大急ぎで調べた。モチーフは、昭和初期の京都、祇園を舞台にひとりの芸妓の生涯を描いた小説『さゆり』(原題:Memoirs Of A Geisha)。

最強の美少女スケーターたちへ4 宮原知子 ~「サユリ」と「蝶々夫人」で日本の美をフィギュアスケートに文化翻訳

宮原知子(19歳)は「ミス・パーフェクト」とも「努力の天才」と呼ばれていた。どちらにしても優等生タイプだが、ロシアの最強天才少女たちに匹敵する実力を備えている。浅田真央とは異なりルッツ・ジャンプが苦手でないので、着実に高得点を確保することができる。また、スピンは現役女子シングル選手の中でもトップレベルの出来であり、美しく多様性豊かな回転を見せてくれる。彼女は「努力」の面が強調されることが多く、実際に相当な努力家なのだろうが、それ以前に才能にも恵まれていたことも事実だろう。そしてなかなかの美少女である。ところが「努力」のキャラクターが擦りこまれ、「天才」ではなく「秀才」と定義されてしまったせいか、彼女が生来備えている美しさに注目が及ぶことはあまりない。 ところが、パーフェクトな秀才、日本女子シングルのエースだった彼女にも危機が訪れた。